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(323)足利市神迎え(おかえり様)祭り、民俗文化財(3)

日本には、八百万の神がいると言われますが、疱瘡神なんてあまり聞きませんね。インドにも疱瘡神がいて、疱瘡になって死ぬと幸せに死ねると信じられています。疱瘡、つまり、天然痘は今は絶滅されていますが、かつては、国や民族を絶滅させるほどすさまじい伝染病でした。日本の歴史においても、種痘が日本で普及するまでは(1858年)恐れられた疫病です。源の義経もこの病気のせいで治ってもひどいあばた顔だったとか、伊達政宗も幼少期、疱瘡に罹り、片目を失い、隻眼になったと言われています。

疱瘡神というと疱瘡を流行らせる悪神と防ぐ守護神の二面性があるようです。日本の神様はこの手の神様が多いですね。恵みをもたらす神と祟る神。どうやら、足利の神迎え祭(おかえり様)は、その二面性の典型のようです。

人間ですから、神を祀るからには、ご利益を求めて守護神として地元では祀ってきたと思います。一般的には、疱瘡の守護神は鎮西八郎為朝(正一位八郎大明神)、加藤清正、スサノオ、菅原道真、鍾馗などの霊威高い荒ぶる神だそうですが、ここの神社には天満宮はありますが、これらの神の配神はありません。

おかえり様とは、神無月に全国の神様が出雲に集い、霜月(11月)になって、帰って来るのを迎える行事なのですが、奇妙なのは、

続く

by araeshuzo | 2017-09-14 01:35 | 旅行記雑感

両毛青少年国際交流クラブ・荒江学習塾で生きてきて、私がやっていること、言いたいこと

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