(324)足利市神迎え祭り(おかえり様)民俗文化財(4)

この祭りは、旧暦11月の初午の日に夜、7時から行われるそうです。板倉神社の氏子たちが、白丁を着て神輿を担ぎ、ほらを吹き、太鼓を叩き、自分の家の家紋の入った提灯を掲げ、町内を練り歩きながら賽銭を集め、町の境の大前坂というところ(山の中、かなり急な坂)で、出雲から帰った神様たちを出迎えます。それまでは、「だっしょ、だっしょ、おむかいっしょ!」と威勢よく叫びながら歩いてきたわけですが、帰り道は急に静かになり、「振り向くな!神様は醜い顔で、一つ目だ。見たら三年以内に死ぬぞ。女の神様だ。」と言い合いながら、板倉神社に戻ります。そして、神主が奥殿に神様を戻します。

それで終わりでなく、今度は神主だけ隣の町(さらに北の山深い集落)の松田神社に夜も更けたころ向かいます。この時、松田の人々は戸を閉めて家に閉じこもります。神様を見てはならないからです。この時、神主は神憑りになっているそうです。松田神社の氏子が一人、神主を迎え、神主は幣束を上げ、板倉に戻ります。

松田神社のご祭神も大国主の命です。もともと出雲にいるはずの神様が、出雲に戻って帰ってくる、それを迎える祭り、それも醜い顔で一つ目の女の神ーーーなんじゃこりゃー???と思いませんか?

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この神社の造は珍しいです。この建物のやや左に通路があります。

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これは、その通路の中です。鈴と大明神の額があります。この通路の中が拝殿なのでしょうか?奥に見えるのが本殿。

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本殿です。

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境内です。配神の社がいくつもありますが、中はみな空っぽ。ご神体どころか幣束もありません。廃社みたいな感じです。謎に包まれた板倉神社と松田神社のおかえり様。足利の図書館で民俗学の論文読んだり、私なりの推理をして考察してみました。(続く)



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by araeshuzo | 2017-09-14 19:08 | 旅行記雑感