2018年 07月 19日
(372) 韓国日本世界遺産古墳巡りの旅 (扶余郡編13)
バーミヤン大仏の復元想像図です。ハイテク技術を駆使しての復元像でしょう。赤、青、黄色などの複数の彩色で装飾されていたという説もあります。いずれにしても、5世紀~6世紀に岩山に建立された大仏様です。朝鮮や日本に仏教が伝わったころです。尊きがゆえにこそ。民衆には、乞食坊主の説法よりも、こうしたビジュアルな大仏を目の当たりにしたほうが説得力があったのでしょう。目に見えぬものより、目に見えるものの方が人間の心に突き刺さるのでしょう。シルクロード沿いに伝播し、日本にも伝わりました。仏教東漸です。どうして、西には伝わらず東に仏教は向かったのか?これからの研究課題です。西アジアや中央アジアの遊牧民の性格と関連しているんではないかというのが目下のところの私の推論です。
戦後、東大の江上波雄さんが「騎馬民族征服王朝説」というのを打ち立てましたが、それは、ユーラシア大陸の内部においては、ある程度的を得ているのではないかと思います。遊牧民は馬に乗り攻撃的で、飢えれば馬に乗り隣国に攻め入ります。中央アジアから西アジアにかけて、匈奴、突厥、鮮卑、モンゴルなど様々な遊牧民国家が勃興しました。この荒々しいアジアの歴史から宙に浮いたように生きてきたのが、日本です。鎌倉時代の蒙古襲来を除いて。本当に平和ボケした特殊民族です、日本人は。
(続く)
by araeshuzo
| 2018-07-19 14:48
| 旅行記雑感