2010年 02月 11日
生徒に引かれて(152)
悲惨な話になりますが、人が人を食うという事態、それも母親が自分の赤ん坊を煮て食うという記録には驚きました。1942年、C国のK地方で大干ばつが起こり、300万人の人が餓死するという惨事が起こりました。木の皮まで食べて生きながらえるという状況だったそうですから。それにしても、人間、極限にまで追いつめられると我が子まで。
競走馬で、いつもビリ。役立たずと馬主が売りに出し、あわや馬肉になりそうだった馬を、ある牧場主が引き取りました。このお馬さん、人の心を癒す才能を持っていたようで、子どもや女性にモテモテになり、牧場でヒーリング・ホースとして活躍することになりました。競走馬としては落ちこぼれでも、人になつき、頬刷りしたり、なめたり、可愛がられるのですね。
最近、欧米やオーストラリアからの留学生に菜食主義者が多いのには驚きます。宗教上の理由、健康上の理由、いろいろありますが、私が世話したフランス人の中に、「人間の勝手で動物を殺して食べるのは気が引ける。」と言った娘がいました。それでは、植物だって命あるではないかと思いましたが。
私の町に自然学校Nというユニークな学校があります。そこの校長に、「この牛、やがて食べられるんですね。」と言いましたら、「だから感謝して頂くのです。」と返答されました。続く
by araeshuzo
| 2010-02-11 22:10