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生徒に引かれて(152)

 命ある様々な種族。食う関係か、共生する関係か、それは相手が自分にとってどういう存在かによってきまるのでしょうね。まったく生き物はご都合主義者なのかもしれません。人間どうし、国同士のように。

 悲惨な話になりますが、人が人を食うという事態、それも母親が自分の赤ん坊を煮て食うという記録には驚きました。1942年、C国のK地方で大干ばつが起こり、300万人の人が餓死するという惨事が起こりました。木の皮まで食べて生きながらえるという状況だったそうですから。それにしても、人間、極限にまで追いつめられると我が子まで。

 競走馬で、いつもビリ。役立たずと馬主が売りに出し、あわや馬肉になりそうだった馬を、ある牧場主が引き取りました。このお馬さん、人の心を癒す才能を持っていたようで、子どもや女性にモテモテになり、牧場でヒーリング・ホースとして活躍することになりました。競走馬としては落ちこぼれでも、人になつき、頬刷りしたり、なめたり、可愛がられるのですね。

 最近、欧米やオーストラリアからの留学生に菜食主義者が多いのには驚きます。宗教上の理由、健康上の理由、いろいろありますが、私が世話したフランス人の中に、「人間の勝手で動物を殺して食べるのは気が引ける。」と言った娘がいました。それでは、植物だって命あるではないかと思いましたが。

 私の町に自然学校Nというユニークな学校があります。そこの校長に、「この牛、やがて食べられるんですね。」と言いましたら、「だから感謝して頂くのです。」と返答されました。続く
by araeshuzo | 2010-02-11 22:10

両毛青少年国際交流クラブ・荒江学習塾で生きてきて、私がやっていること、言いたいこと

by araeshuzo
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