2010年 09月 20日
生徒に引かれて(190)
「そば」といえば、いろいろありますよね。焼きそば、うどん、日本そば、そして、ラーメン。私の住む町の足利とその周辺の両毛5市では、館林・うどん、佐野・ラーメン、太田・焼きそば、桐生・うどん、そして、足利はそばを自慢の名産品として競ってます。足利には、私が子供の頃と違って、いつの間にか蕎麦名人が増えました。
地元の名産品とは、どのようにしてできるのか?となりの街の太田では、戦前は、中島飛行場(ゼロ戦の製造工場)、戦後は、富士重工(スバル車などの大規模工場)があったため、東北からの出稼ぎ者が多かったそうです。特に秋田県横手市は日本の「三大焼きそばの街」(他・太田と静岡県富士宮市)の一つで、ここからの出稼ぎ者が太田に焼きそばを持ち込んだとされています。「上州太田焼きそば散歩道」という観光パンフレットには52の焼きそば店と9社の製麺・ソース会社が紹介されています。
足利は? 戦後、東京からやって来たK氏が蕎麦名人として育ち、全国に弟子をもったことではないかと思います。今は、サラリーマンを途中でやめ、蕎麦の世界にのめりこみ、究極の蕎麦作りをしている人もいます。
やはり、名産品は人が作るものなのでは?今、材料はどこからでも調達できますから。食に凝ったある生徒のお父さんは、自家製の味噌を作るのに、最高の味噌の食材をそれぞれ様々のところから集めて作ってます。麹でも、同じ足利でも場所によってバクテリアが異なるのが分かり、最高のバクテリアを探しだしました。それが、なんと私の家の近くの焼きまんじゅうやが持っているバクテリアで、わざわざ、そこのバクテリア(麹)を分けてもらって自家製の味噌を作ってます。日本人は凝り性なんですね。
【足利】両毛5市の自慢のめんを集めた「めんフェスタ」が5日、迫間町のあしかがフラワーパークで始まり、多くの観光客でにぎわった。6日まで。
「麺の里」両毛五市の会(茂呂祐助会長)が主催。足利のそば、佐野ラーメン、桐生のカレーうどん、館林のかま玉うどん、太田の焼きそばが一堂に会し、300~500円と手ごろな値段で味わえる。
そば、カレーうどん、ラーメンを友人と食べ比べた埼玉県北本市、会社員中村和美さん(30)は「こんなに安くおいしいめんを食べられるとは思わなかった」と大絶賛。一緒に来た同市、会社員巴仁美さん(30)は「バラもきれいで、心もおなかもいっぱいです」と笑顔で話した。
毎年秋に行われることが多かった同イベントだが、今年は見ごろのバラやシャクナゲを楽しみながらめんを味わってもらおうと、開催時期をずらし同パークを会場にした。足利手打ち蕎麦切り会長も務める茂呂会長(57)は「地の利を生かして、足利の良さが詰まったイベントにできた。暑さのおかげでそばの売れ行きも上々」とうれしそうだった。
以上「下野新聞」より抜粋
by araeshuzo
| 2010-09-20 23:14