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(342)この穴を見てください。(16) 新春編

さて、話を翠軒と幽谷の対立に戻しましょう。実は、この二人の対立が「この穴」の大本、元凶となったのです。

二人の対立点はいくつかありますが、最も深刻なのがなんと彰考館総裁である翠軒がお金がかかるし、面倒だから大日本史編纂の志・表は止めて、彰考館は閉じてしまおうと言い出したことです。前にも言いましたが、御三家と言っても水戸藩は貧乏な藩でした。江戸詰めはウナギが食えるが、水戸詰めは食えないというくらいでした。給料の半分踏み倒しなんてことも起こりました。黄門様が歴史を正さなければ国は滅びてしまうと、始めた大日本史編纂事業ですが、この時代になると藩士のなかにも武士の魂が無くなり、生活のことばかり考える藩士が出てきたのでしょうね。

翠軒は大勢順応主義で、長いものには巻かれろで、新しい時代を切り開く思想家ではなかったようです。多くの藩士たちが、大日本史編纂なんて何になるんだ、俺たちにもっといいもの食わせろといえばそれに巻かれていく日教組的な校長だったのでしょうね。戦後の日本の歴史もずいぶん歪められてきました。従軍慰安婦問題、南京事件、---ほっとけば、日本人は汚辱にまみれて未来は無くなるでしょうに!

(続く)

by araeshuzo | 2018-01-14 19:15 | 歴史・哲学

両毛青少年国際交流クラブ・荒江学習塾で生きてきて、私がやっていること、言いたいこと

by araeshuzo
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